◆ アプトの道

2025年8月4日(月)~5日(火)

参加者:7名(女性 4 男性 3)

 

暑くなりそうな晴天の朝、

7:35発の電車で横川へ向けて出発です

府中本町から大宮へ向かう「むさしの号」が

ちょっと遅れ、大宮での乗り換え時間に

余裕がなくなり少し焦りましたが

無事に高崎行へ乗車出来ました

高崎からは信越本線に乗り換えです

名前にあるように元々は高崎駅から新潟駅まで

を結んでいましたが、

1997年の北陸新幹線開業に伴い、

横川~軽井沢間が廃止されました

したがって横川駅が終点です

社内の座席シート背面には「家紋」が

描かれていました

風景を楽しみながら横川へ向かいます

横川駅に到着

予約していた「峠の釜めし」を受け取ります

ここから信越本線アプト式鉄道時代の廃線敷を

利用した横川駅~熊ノ平駅間の

約6キロメートルの遊歩道「アプトの道」が

整備されています

本日の目的地「めがね橋」までは4.5km程度

ですが、気温が高く、熱中症も心配なので

途中までトロッコ列車に乗車です

トロッコ列車は「碓氷峠鉄道文化むら」の

園内遊具という位置づけのため、

入場券も必要です

トロッコ列車は「シェルパくん」という名前で

2両編成

前方側の車両は前面に展望スペースのある

窓ガラスのないオープンタイプの客車です

後方側の車両は窓ガラスのある普通の客車で、

内装がレトロ調です

さぁー出発です 結構ゆっくりです

遊園地の乗り物の感じ

車掌さんが道中、いろいろと説明してくれます

途中の霧積川は「人間の証明」の舞台となった

場所だそうです

母さん、僕のあの帽子どうしたんでせうね

ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、

谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ

ジョー山中の

「Mama Do you remember the old straw hat

you gave to me」が思い出されます

途中、「まるやま駅」に停車

国の重要文化財である旧丸山変電所を外から

見学します

煉瓦造りでなかなか趣があります

明治時代の建造と思われますが、

耐火性や強度を考慮した場合、

この時代は煉瓦構造が一般的だったのでしょう

20分程で「とうげのゆ」駅に到着

標高490mですが暑い

駅舎待合に屋根があり、陽射しを防げるので

ここで昼食を取ることとしました

横川駅で受け取った「峠の釜めし」です

出来立てなので大変美味しい

一人、「ぐんまちゃん弁当」もいます

こちらもカレー風味でなかなかです

昼食後、陽射しの強い中、出発です

途中、ネムノキが咲いていました

標高が高いせいか、花期が遅いようです

トンネルに入ります 中は少し気温が低く、

陽射しもないので涼しく感じます

トンネルも煉瓦造りです

馬蹄形のアーチアクション構造で

スマートな形状です

トンネルを抜けると今度は緑のトンネルです

なかなかいい感じ すがすがしい気分です

トンネルを二つ抜けた先に

「碓氷湖」がありました

なぜかヤギを散歩させている方もいました

ペットだそうです

碓氷湖は坂本ダムの人造湖で、

湖岸を一周する遊歩道も整備されています

モミジがたくさんあるので紅葉時期は

素晴らしい景観だと思われます

坂本ダムを見学します

天端が嵩上げされているようです

滑り落ちる水が美しい

トンボがいっぱい飛んでいて

ナナフシも壁にへばりついていました

自然豊かな場所です

碓氷湖を後にしてメガネ橋へ向かいます

3連続のトンネルを抜けると見えてきました

「碓氷第3橋梁:めがね橋」です

折角ですので下から見上げようということで

遊歩道を下ります

下からの眺めは最高です

煉瓦が二百万個以上使われているそうです

日本の土木技術は素晴らしいと改めて思います

国道を歩いて帰還です

途中のトンネル脇から遊歩道に戻ります

来るときに気になっていた喫茶店で休憩

「Coffee House Mini Mini」

いゃー、ここの水が美味い

店主に話を聞くと近くの「弘法の井戸」の

湧水だそうです

何杯もお替りしてしまいました

水以外にもちゃんと注文しました

コーヒーフロート、クリームソーダ 懐かしの味です

一休みして、皆、元気になりました

足取りも軽く、トロッコ列車の駅へ向かいます

途中、妙義山を望めました

ものすごい岩肌です

どうやって登るのかTさんに聞くと、

ちゃんと鎖場があって登れるそうです

「とうげのゆ」駅まで戻ってきました

トロッコ列車で麓に向かいます

「碓氷峠鉄道文化むら」を見学します

懐かしい列車がたくさん展示されていました

パタパタ表示板も倉庫にありました

予定時刻となり、宿泊先の安中へ向かいます

横川駅には「峠の釜めし」の釜の回収箱が

ありました

安中駅に到着

宿までは徒歩20分とのことですが、

皆さん疲れていてタクシー選択

宿は昔の温泉旅館という感じです

なんと宿泊客は私たちだけで貸切です

お風呂にゆっくり入って夕食です

ビールが美味い 料理もなかなか美味しい

群馬名物こんにゃくの酢味噌和えも

ありました

Oさんが持ってきてくれた「ゆかり」で

ご飯が進みます

夕食後も部屋で軽く一杯やって就寝

二日目

朝風呂に入って朝食です

今日も元気だ、ご飯が美味い

本日の予定は安中街巡りですが、

熱中症回避のため、タクシーで富岡製糸場へ

向かうこととします

富岡製糸場到着 かなり暑い

10:40で気温38℃

入り口脇の百日紅が満開で夏を感じさせます

外は暑いけれど展示場の中は涼しい 天国です

建物は木の骨組みに、煉瓦で壁を積み上げて

造る「木骨煉瓦造」という西洋の建築方法で

建てられているそうです

屋根は日本瓦で葺くなど、日本と西洋の技術を

見事に融合させている建物です

鉄枠のガラス窓や観音開きのドアの蝶番などは

当時の日本では製造できなかったため、

フランスより輸入されたとのこと

木材は妙義山、吾妻などの近隣より集め、

礎石となる石も近場の山から切り出した

そうです

 

煉瓦は、フランス人技術者が瓦職人に

作り方を教え、窯を築き、瓦と共に

焼き上げたそうです

煉瓦の目地には、モルタルの代わりに

漆喰を使い、煉瓦壁は、フランス積みで

積まれていますが、イギリス積みで

積まれているところもあるとのことです

建物の欄干や軒先もちょっと工夫していて

なかなかお洒落な建物です

建物には当時のいたずら書きも残っていて

なかなか面白い

煉瓦には刻印が打たれたものもありました

これは煉瓦職人の刻印だそうです

お昼になったので、いったん外に出て食事を

することにしました

入り口脇の温度計は42℃です(日陰です)

むちゃくちゃ暑い

お昼は製糸場前のお店で群馬名物

「おっきりこみ」を頂きました

きしめんをさらに太くしたような麺で

腰があり、なかなか食べ応えがありました

昼食後、再入場して「製糸場」を見学

自動製糸機がずらりと並び壮観です

長さ約140mの巨大な工場で、

創設時にフランスから導入した

金属製の繰糸器300釜が設置されている

世界最大規模の器械製糸工場とのことです

カイコの繭は1300mほどの長い糸で

できていて、その糸をここで紡ぎ、

錦糸を生産していた当時を思い浮かべると

さぞや活気があったのだと思われます

 

小屋組みにはトラス構造を用いていて

建物の中央に柱のない大空間を

作り出しています

建築関連に携わっている身としては

非常に興味深い建物でした

女工さんの寄宿舎を見た後、

上州富岡駅へ向かいます

13:40で42℃ あまりに暑いので

かき氷屋に駆け込みます

いちごみるく、まっちゃみるく等を食して

涼しくなりました

暑いけれど頑張って駅へ向かいます

陽射しが強く、商店街の人通りもまばらです

駅前に「世界遺産センター」というのが

あったので寄ってみました

体験コーナーがあり、

みんなで繭玉金魚ストラップを作りました

上州富岡駅から上信電鉄で高崎駅へ向かいます

電車は昔の西武線の車両のようです

車内は絵手紙で飾られていていい雰囲気です

高崎駅からは湘南新宿ラインで

一気に武蔵小杉へ

乗車時間が長く、お尻が痛くなって

しまいました

武蔵小杉で乗り換え、中野島到着

元気な人はYへ向かっていきました

8/5は群馬県伊勢崎市で午後2時26分に

気温41.8℃という過去最高値を

更新したそうです

夏真っ盛りの暑い二日間でしたが、

楽しく過ごせました

今度は涼しい時期に安中街歩きにでも

行ってみたいと思います

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